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お盆法要について

2022/07/05(火)
お盆法要

◆お盆の行事

精霊棚
多くの地方では、ご先祖さまの霊を迎える精霊棚を8月13日の朝につくります。
精霊棚は、盆棚とも言われ、位牌を安置し、お供えをする棚です。
茄子で作った牛や胡瓜の馬が供えてあるのをよく見かけるのではないでしょうか。
これは、ご先祖様の霊が牛に荷を引かせ、馬に乗って行き来するという言い伝えによるものです。
月おくれ盆
今では8月15日を中心に、ひと月おくれの盆行事をするのがもっとも盛んなようです。
これは明治になって新暦が採用されると、7月15日では、当時国民の8割を占めていた
農家の人たちにとって、もっとも忙しい時期と重なってしまい都合が悪かったからです。
それで、お盆をひと月遅らせゆっくりと御先祖様の供養ができるようにしたわけです。
月おくれ盆にあわせて、毎年帰省ラッシュが騒がれるのはご存じのとおりです。

*お盆のしきたりは宗派や地域によって異なります。ここに紹介したものは、あくまでも一般的なものです。正しくは菩提寺の僧侶にお聞きください。

迎え盆、送り盆
13日の夕方か夜に菩提寺とお墓に参り、先祖の霊を迎えます。
これを「精霊迎え」と言います。
この時に霊が迷わず帰ってこられるように焚くのが「迎え火」です。
地方によってはお墓からの道筋に、たくさんの松明を灯す所もあります。
そして、16日は送り盆です。
この日に、お盆の間一緒にすごした先祖の霊を送り出すことを「精霊送り」と言います。この時に「送り火」を焚くことも広く行われています。
京都の「大文字焼き」も送り火の一つなのです。
新盆
故人の四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆を「新盆」と言います。
アラボン・ニュウボン・アラソンジョ・二イジョウロ・ネジョウレイなどと呼ぶこともあります。
普段のお盆よりも手厚く供養するのは、人の情として自然なことでしょう。
新盆には親戚や縁者から盆提灯が送られます。
地域によって異なりますが、何も絵柄のない白張提灯を新盆の時だけ使い、送り火で燃やしたりお寺へおさめたりする風習があるようです。
毎年のお盆には秋草の模様などの入った提灯を使います。
◆お盆の風習

お盆のいわれ
お盆は正式には「盂蘭盆会」と言います。
これはインドの言葉の一つ、サンスクリット語のウラバンナ(逆さ吊り)を漢字で音写したものです。
お盆の始まりについては「盂蘭盆経」の中の新孝行の大切さを説いた教えが昔から知られています。
それは、『お釈迦様の弟子の中で、神通力一番とされている
日連尊者が、ある時神通力によって亡き母が餓鬼道に落ち逆さ吊りにされて苦しんでいると知りました。
そこで、どうしたら母親を救えるのか、お釈迦様に相談にいきました。
するとお釈迦様は「お前が多くの人に施しをすれば母親は救われる」と言われました。そこで、日連尊者はお釈迦様の教えにしたがい、夏の修行期間のあける7月15日に多くの僧たちに飲食物をささげて供養したのです。
すると、その功徳によって母親は、極楽住生がとげられました』という話しです。
それ以来(旧暦)7月15日は、父母や先祖に報恩感謝をささげ、供養をつむ重要な日となったのです。
わが国では、斉明天皇の3年(657)にはじめてお盆の行事が行われたと伝えられています。
日本各地で行われるお盆の行事は、各地の風習などが加わったり、宗派による違いなどによってさまざまですが、一般的に先祖の霊が帰ってくると考えられています。(浄土真宗では霊魂が帰って来るとは考えない)。
日本のお盆は先祖の霊と一緒に過ごす期間なのです。
盆踊り
最近では宗教的な色合いは薄れてきましたが、元来盆踊りは、戻ってきた精霊を慰め、送り出すために催されてきました。
また、戻ってきた霊が供養のおかげで成仏できた喜びを踊りで表す、と伝えられている地方もあります。
私たちが、祖先に感謝し生きていることの喜びを表現するために踊ると考えてもよいでしょう。
◆盆提灯について

●新盆には盆提灯を贈りましょう
お盆になると、各家庭では仏前に提灯のあかりを灯して仏様やご先祖様、故人の霊をお迎えしますが、特に新盆(初盆ともいう。故人の忌明け法要後初めてのお盆)を迎える家庭では、親戚や子供達、友人知人から贈られた色とりどりの「盆提灯」が飾られ、お供えも盛大になり、いつものお盆よりもにぎやかになります。
飾られている提灯の数は、故人がいかに慕われていたかを表すものでもあります。
生前親しかった人や、お世話になった人が亡くなった際は、新盆のその故人への感謝の気持ちを込めて盆提灯を贈りましょう。

喪家側では、新盆提灯として、家紋入りの白張り提灯を玄関や仏前に飾ります。
親族や友人が盆提灯を贈る場合、喪家の家紋を入れて贈るのが最も丁寧だとされていますが、最近では毎年使えるよに絵柄入りの提灯を贈る事が多くなっているようです。
種類は多種多様で、地域によって違いもあるので、提灯を取り扱っている仏壇仏具店などに相談するとよいでしょう。
飾り付けの準備期間も考慮して、前月末から最低一週間前には喪家に届くように手配するのが礼儀です。

●盆提灯の歴史
7月13日の夕方に門前でおがら(皮を剥い麻の茎)を焚いてご先祖様や故人の霊を迎えることを「迎え火」といいます。
これは仏様、ご先祖様の霊が迷わず行き来するための道しるべだと言われています。
そして江戸時代頃から、この迎え火の火を提灯に移し、お盆の期間中飾りつけるという風習が始まりました。
最近では都心の住宅事情もあって、実際に火を焚くことが出来ない場合が多い為、提灯のあかりで、迎え火、送り火とするようになりました。

●提灯の種類
提灯の素材は本来、和紙と竹ひごで作られています。
また、手板や加輪、脚部などには木材が使用されています。
そのため提灯の産地には、和紙の産地で、それを漉く川があり、竹や木材の産地であることが必要な条件となります。
岐阜や八女(福岡)は、これらの条件を満たしており、提灯の産地として有名です。
現在、神前用、七夕などの行事、お祭り用、またインテリアとして、伝統的なデザインを踏襲しながらも、現代的な雰囲気を持つデザインの提灯が増えてきて
います。
盆提灯にも新しいデザインのものが増えてきました。